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 高崎総合医療センターについて
 年頭のあいさつ

院長 金澤 紀雄
 平成24年新年にあたりご挨拶申し上げます
 昨年は、東日本大震災、福島第一原発事故、台風による水害・土砂災害が起こり、災禍の年でありました。なによりも被災された皆様にお見舞い申し上げますとともに、甚大な被害を受けた被災地の速やかな復興を願わずにはいられません。
 高崎総合医療センターでは、DMAT・医療救護班・放射線測定のための放射線技師の派遣や食糧・飲料水の支援、被災した民間病院からの重傷者の受け入れ、福島原発事故で避難された方の一時帰宅時の医療支援などを行いました。
 時を同じくして、当センターは昨年4月に地域災害拠点病院に指定されたところであり、ドクターカーに準じる災害医療派遣車両の整備をはじめ、簡易ベッドの配置などその役割を果たすべく体制整備を進めていくこととしており、災害医療に貢献してゆく所存です。
 昨年の高崎総合医療センターの取り組みを振り返りますと、2月には初めて病院機能評価を受審し、ver.6.0での認定を受けることができました。佐々木副院長を中心に全ての職員が一丸となって取り組んだ成果であり、受審の準備過程も当センターにとって貴重であったと考えています。
 組織体制では、4月に臨床研究部が新たに設置され、高木均内科系診療部長が臨床研究部長に就任し、スタッフも増員となり、臨床研究が急速に活性化し、研究発表が大幅に増えています。
 医療機器整備では、トモシンセシス機能を備えた乳房X線撮影装置(3Dマンモグラフィ)を我が国で初めて導入し、従来のマンモグラフィでは課題とされていた小さな腫瘤、石灰化病変などについても3次元的に形態を把握でき、より高精度な乳がん診断が可能となり、高崎市医師会と連携して乳がんの診断精度についても研究を始めています。
 昨年も紹介・逆紹介が増加し、新たに入院される患者さんが増え、診療報酬請求の精度も向上し、経営状況が順調に伸びております。これらのことは、高崎総合医療センター職員の奮闘によるところが大きいと思っています。
 平成24年の高崎総合医療センターの目標は、引き続き医療の質の向上と地域医療連携の推進を図っていくことですが、それにはマンパワーが重要であり、院内ICUの開設のため医師・看護師の増員、病棟薬剤師配置のため薬剤師の増員、介護・福祉分野との連携を進めるためMSWの増員、将来的な診療報酬制度を見据えた診療録管理士の増員、放射線診断機器をフル活用するため放射線技師の増員を行う予定です。
 大型医療機器整備では、4月から最先端の定位・IMRT専用放射線治療機器であるノバリスTXが稼働します。悪性腫瘍を立体的に高精度に照射できるようになり、病変部周辺の健常な組織への被爆を最小限に抑える治療が可能となります。
 放射線治療体制がさらに充実強化できるのを機会に放射線治療センターを開設いたします。
 また、放射線診断においても最新鋭の低被爆CT装置の導入を検討しているところです。被爆量を大幅に軽減しても高精度な放射線診断ができるCT装置を選択したいと考えています。
 地域の医療機関との連携においては、4月から群馬県西毛地域の公的病院7病院間の救急画像情報ネットワークシステムの整備が完了し、運用を開始する予定としております。この医療機関間の連携が構築されれば、脳梗塞の急性期血栓溶解療法や重症外傷の治療連携などにも活用できると考えています。
 教育分野におきましては、平成24年度には急務である附属高崎看護学校の建替え整備を開始する必要があり、国立病院機構本部と協議して行きます。
 皆様におかれましては、本年もご支援、ご指導の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

  独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター 院長 金澤 紀雄