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2020(令和02)年度

1. 診療体制

● 診療方針

1)眼形成眼窩外科とは

 簡単に言えば、眼科は眼球自体を主に扱い、『眼形成眼窩外科』は眼球の外を主として扱う診療科です。眼球の外とは、眼瞼、結膜、眼窩、および涙道などの外眼部を指します。
 この領域は、眼科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、および口腔外科などとの境界領域ですが、この分野を専門とする施設は全国にも少ないのが現状です。
 当科の最大の特徴は、眼科専門医が視機能を考慮して診療を行うことであると言えます。

2)眼形成眼窩外科の歴史

 当科の存在は、社会福祉法人 聖隷福祉事業団総合病院 聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科で部長、顧問を勤められた中村泰久医師および嘉鳥信忠医師の永年にわたるたゆまない努力による賜物であります。
 1987 年から始まり、30 年以上の歴史があります。

3)対象疾患

【表1】主な対象疾患
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4)診療ポリシー

 日常の臨床だけでなく、学会活動なども積極的に参加しております。
 日々向上に努めております専門的な技術と知識が、少しでも患者さんの人生のお役にたてれば大変幸いです。

 

2. 診療実績

●症例数・検査数・治療

1)地域医療連携実績

【表3】 地域別紹介元実績
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2)外来実績

【表2】予約別外来患者数実績
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3)治療実績

【表4】 手術件数実績
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3. 臨床研究のテーマ

眼腫瘍
 眼腫瘍全国登録(Japan Collaborative Ocular Tumor Study:J-COTS)

 

4. 今後の展望

 2016年4月に、当院に新しい診療科として『眼形成眼窩外科』を立ち上げました。2016年10月から外来診療を、2016年11月から手術加療を開始し、おかげさまで4周年を迎えることができました。これもひとえに、皆様のお力添えのおかげでございます。心から感謝申し上げます。
 また、近隣の医療機関におかれましては、多数の患者さんをご紹介いただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまで、初診患者数および手術件数も年々増加しております。
 今後は、診療科の立ち上げから充実へ移行し、可能な限り、より多くの救急患者さんや高度な技術を要する患者さんに対応した診療ができるよう、努力していく所存です。
 『眼形成眼窩外科』は限られた狭い領域ですが、当科で扱う疾患は他科領域とも密接に関係しています。群馬県内に限らず、近隣の医療機関の様々な診療科と病診連携を深めて、患者さんのために、より良い診療を行えることを切に願っております。
 ご不明な点がございましたら、遠慮なさらず、いつでもお気軽にご相談ください。
 至らぬ点が多く、ご迷惑をおかけすることも多々あると存じますが、今後も地域の患者さんのお役に立てるよう精進して参りますので、より一層のお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。